Chapter 3 すくいきれないもの (B Side) 
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Chapter-3


  すくいきれないもの  
B Side




<A Side>
(フィダック城)アルモリカ城ボード砦アルモリカ城タインマウスの丘クリザローの町<進んだ場合>→ 港町アシュトンヘドン山バンハムーバの神殿

<This Side MAP>
ダムサ砦(アルモリカ城)(港町ゴリアテ)アルモリカ城港町ゴリアテ<進んだ場合>→ コリタニ城ウェオブリ山古都ライムアルモリカ城フィダック城


■ダムサ砦  屍術師ニバス (ネクロマンサー)所属:屍人

屍術師ニバス
「うーむ、体細胞が崩れ始めていますね。
 やはり、完全ではありませんでしたか。

屍術師ニバス
「『ネクロマンシー』では死人を
 アンデッドにするだけですし…
「『リザレクション』では
 ただ、命を取り戻すだけですから
 『老い』から逃れることができません。

屍術師ニバス
「デボルドの場合は
 ある程度巧くいったンですよ。
「細胞の再生という課題は
 クリアできたンですからね。

屍術師ニバス
「ただ、残念なことに、記憶の再生までは
 実現できなかった…。

屍術師ニバス
「あなた方が言う『魂の再生』です。
 これが実に難しい。
「どちらか一方を果たすと、
 もう一方に破綻が生ずる…。
 この束縛から逃れられないンですよ。

屍術師ニバス
「申し訳ありませんねぇ。あなたを
 失敗作のひとつにしてしまった。
「許してくださいねぇ。
 『不老不死』は我々人間が求める
 永遠のテーマなのですから。

屍術師ニバス
「…やはり、コレを使わねば
 なりませんかねぇ。

屍術師ニバス
「おやおや、これは、これは。


<A>オリアスがアタックチームにいる場合
<B>オリアスがアタックチームにいない場合

デニム<AT>
「ギルダスさんを救うにはどうすればッ?
 ……クソッ!


騎士ミルディン<AT>
「デニムくんッ!
 ギルダスはもうダメですッ!
「彼の魂を朽ちた肉体から解き放つこと、
 我々がしてあげられるのは
 ただ、それだけですッ!

デニム
「そんなッ!! 酷すぎるッ!!


風使いカノープス<AT>
「すまんな、ギルダス。
 いますぐ楽にしてやるぞ!

僧侶オリアス<AT>
「母さん…、天国にいる母さん、
 私に勇気を、私に力を貸してッ!


騎士ギルダス<死亡時>
「オレはいったい…
 この身体は……?

デニム
「ギルダスさん!

騎士ギルダス
「デニム…?
「そうか、おまえは無事だったのか。
 そいつはよかっ…た……

デニム
「ギルダスさーんッ!!


屍術師ニバス<退却時>
「こ、ここまで…ですか…
 し、しかたない…
「冥府の王デムンザよ、
 この指輪に封じられし災いの力と
 深い慈悲の心を我に与えたまえ…
「解けよ、封印ッ!!

屍術師ニバス
「いかがですか、この身体は?
 くくくくく…。
「『不死』のみなら過去の遺産に頼れば
 このとおり実現可能なのです。
「ただ、残念なことに
 『人間』をやめねばなりませんがねぇ。
 くくくくく…。
「いずれ、またお会いしましょう。
 それでは…。

デニム
「ま、待てッ、ニバスッ!!


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◆アルモリカ城

ロンウェー公爵
「…ゴリアテに戻ると言ってきかんのだ。
 まったく困った娘だ。

騎士レオナール
「ゴリアテまではわずか半日の道のり。
 放っておかれてもよいのでは?

ロンウェー公爵
「そういうわけにはいかん。
「戦いが長引いているだけに
 ホームシックにかかっている兵も
 大勢いるのだ。
「彼らの手前、カチュアだけを
 帰すわけにもいかんだろ?
「それに、デニムを
 引き留めておくためにも、
 カチュアは必要だ。

騎士レオナール
「わかりました。
 私が直接話をしてみましょう。

ロンウェー公爵
「うむ。頼んだぞ。


騎士レオナール
「カチュアを見かけなかったか?

解放軍僧侶
「いいえ。
 …そういえば昼ごろから見てませんね。

騎士レオナール
「そうか…。
 ありがとう。


騎士レオナール
「…まさか!

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◆プリンセス・カチュア
  故郷のゴリアテに戻ってきたカチュアの前に暗黒騎
士ランスロットが現れた。おびえるカチュアに、カチ
ュアこそがドルガルア王の実子であることを告げる。


カチュア
「…デニム。
「私たちはたった二人の姉弟なのよ…。

聞き覚えのある声
「それは違う。
 きみは天涯孤独の身だ。

カチュア
「だ、誰ッ!?
「ランスロット・タルタロス!!
 あなたが、どうしてここにッ!?

暗黒騎士ランスロット
「きみの母親はきみが生まれたときに
 この世を去った。
「そして、父親は
 この島が内乱に突入する数ヶ月前に
 やはり亡くなっている。
「血を分けた両親や兄弟は、
 もう一人のいないのだ。
 カチュア、君は孤独なのだよ。

カチュア
「ど、どういうこと!? 私には
 デニムという弟がいるわ!

暗黒騎士ランスロット
「きみは、自分が神父の娘でないことを
 知っていたようだな。
「だからきみは、なんの疑問もなく
 彼も自分と同じだと決め込んだ…。
 しかし、それは誤解というもの。
「彼は、きみにとっての育ての親、
 プランシー神父の実子だよ。きみと
 デニムは姉弟ではないッ。

カチュア
「じゃあ、この私は誰なの?
 いったい誰だって言うのッ?

暗黒騎士ランスロット
「君の本当の名前はベルサリア。
 ベルサリア・オヴェリス。

カチュア
「ベルサリア・オヴェリス…、
 …そんな、信じられない。

暗黒騎士ランスロット
「頭のいい娘だ。そう、オヴェリス家は
 ヴァレリアの王を生んだ一族。
「きみはドルガルア王の娘なのだ!

暗黒騎士ランスロット
「ただし、きみを産んだのは
 ベルナータ王妃ではない。
「当時、王妃の侍女であったマナフロアと
 いう女性だ。…まあ、ドルガルア王の
 目にとまったというわけだな。
「だが、彼女がきみを身ごもったとき、
 王妃も王子を身ごもったばかりだった。
「王妃は後のことを考えて、きみたち
 母子を場外へ放逐した。そして、彼女は
 きみを産むとそのまま息を引き取った。

カチュア
「…ウソよ。

暗黒騎士ランスロット
「赤ん坊のきみを引き取ったのは
 誰だと思う?
「バクラムの君主ブランタ・モウンだ。
 きみを実弟であるプランシーに預けると
 この事実を野心のために利用した。
「一介の神父に過ぎなかったブランタが
 司祭にまで出世できた背景には
 こうしたことがあったからなのだ。

カチュア
「ウソよッ。そんなのデタラメだわッ!!

暗黒騎士ランスロット
「証拠はある。きみが身につけている
 ネックレスのことだ。
「古い神聖文字が刻んであるだろう?
 僧侶の勉強をしていたきみなら
 読めるはずだ。

カチュア
「……

暗黒騎士ランスロット
「…ラボン・ベルサリア・ザン・フォン、
 デストニア・レラ・フィーナン。
「『我が娘ベルサリアに永遠の愛を』…。
 ドルガルア王がきみの誕生を祝って
 まだ見ぬ、きみに送ったものだ。

暗黒騎士ランスロット
「もっとも王はきみが生きていることを
 死ぬまで知らなかったがね。
「きみたち母子は、王妃の計略によって
 死んだことになっていたのだから。

カチュア
「…私をどうするつもり?

暗黒騎士ランスロット
「我々といっしょにハイムへ
 来てもらおう。 「そこで、プランシーから
 詳しい話を聞くといい。

暗黒騎士ランスロット
「さあ、プリンセス・カチュア。
 こちらへ。


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◆ライム奪還作戦

 アルモリカ、コリタニ両地方の統一を果たしたロン
ウェー公爵は、残るバクラム軍を倒すべく、一案を講
ずる。それは、和平交渉の場で暗黒騎士団団長のラン
スロットを拉致し、更にバーナム山脈を越えてライム
を奪還しようという試みだった。


騎士レオナール
「遅くなりまして、申し訳ございません。

ロンウェー公爵
「かまわん。これからだ。

ロンウェー公爵
「暗黒騎士団との非公式会談を
 執り行うことが決定した。
「バクラム軍との停戦を合意するために
 事前の意見調整が主な目的だ。
「まあ、我々とバクラム軍との調停役を
 暗黒騎士団がやろうというわけだ。
 …ムシのいい話だな。フッフッフ。
「もちろん、本気で和平交渉を行う
 つもりはない。
「ブランタのようなヤツがいる限り、
 我々の理想が満たされることはないし、
 合意を反故にされる可能性も残る。
「それに、なによりもこの戦いで
 犠牲になった者たちが報われん…。

騎士レオナール
「では、ライム奪還作戦を
 実行に移すわけですな。

デニム
「そんな!! 無謀すぎます!
 暗黒騎士団に真っ向から挑むなんて!

騎士レオナール
「臆病風に吹かれたか? 暗黒騎士を1人
 血祭りに上げたきみらしくもない。

ロンウェー公爵
「やつらは、我々が、戦えないほどに
 疲れ切っていると想っている。
「そこに油断がある。
 解放軍は戦えない、暗黒騎士団が
 負けるはずもない、とな。

騎士レオナール
「会談中、我々が
 暗黒騎士ランスロットを拉致する。
「ヤツを人質にとることで暗黒騎士団の
 動きを封じようというわけだ。

デニム
「でも、ライムにはバクラム軍だって
 いるんですよ。

騎士レオナール
「きみが兵を率いてライムを
 奪還するのだ。

デニム
「どうやって? どうやって、
 ライムに潜入するんですかッ!?
「一人、二人なら潜入もできるでしょうが
 大軍を率いて、かつ相手に気取られぬ
 ように進軍するなんて不可能だ。

騎士レオナール
「たしかに、大軍を移動させたら
 ゴルボルザで見つかってしまうだろう。

デニム
「海上ルートも監視されているだろうし、
 ゴルボルザ平原もムリ。
「ライムの西側には、移動ルートすらない
 バーナム山脈がそびえているし…、
 まさかッ!?

騎士レオナール
「そのとおり。そこが狙い目だ。
 やつらもそれには気づくまい。

ロンウェー公爵
「貴公だけが頼りだ。

解放軍兵士
「た、たいへんです。
 コリタニ城が陥落しました!

ロンウェー公爵
「あわてる必要はない。
 これも作戦の一環だ。

騎士レオナール
「バルバトス派残党の最期のあがきだ。
「やつらを一網打尽にするために
 わざとコリタニ城を手薄にしたのだよ。
「それにコリタニ城が落ちたとなれば、
 暗黒騎士団の油断を誘うことができる。

ロンウェー公爵
「では、コリタニ城も英雄殿に
 任すとしよう。
「その知らせをもって、
 我々も行動を開始する。
 よいなッ!

騎士レオナール
「ハッ。

<選択>まだ、ハボリムと会っていない場合
→Which choose between "Port Town Goliath" and "Castle Cortani"
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■コリタニ城城門前  障碍のジルドア (セイレーン) 所属:ガルガスタン王国

ガルガスタン軍騎士
「こっちだーッ!
 ヤツは屋上へ逃げたぞーッ!

ヴァイス
「チッ! しまった!

ガルガスタン軍騎士
「ウ、ウォルスタ軍だッ!!

デニム
「ヴァイスッ! 無事かッ!
 今行くぞッ!!

ヴァイス
「…誰が、おまえなんかの
 世話になるんだよ。…チッ!

障碍のジルドア
「貴様はあやつを追えッ!
 私はここでやつらを迎え討つッ!!

障碍のジルドア
「猊下の仇はこの私がとるッ!
 皆の者、進めーッ!!


障碍のジルドア<死亡時>
「バルバトス猊下…、
 も、申し訳ございません……。

デニム
「一気にカタを付けるッ!
 コリタニ城を取り戻すんだッ!!


■コリタニ城城内  騎士ザエボス (ナイト) 所属:ガルガスタン王国

騎士ザエボス
「これでガルガスタン軍は我々だけに
 なってしまったというわけだ。
「よく見ておけッ、小僧ッ!
 これが誇り高き武人の死に様だッ!!


騎士ザエボス<死亡時>
「無念だ……。


デニム
「ヴァイスッ! どこだッ!?
 無事かッ!? 返事をしてくれッ!

ヴァイス
「余計なことをしやがって。
 それでオレに恩を着せたつもりかッ!?

デニム
「そんなつもりじゃないッ!
 待ってくれ、ヴァイス!

ヴァイス
「このオレをなめやがってッ!
「このオレを助けたことを
 後悔することになるぞッ!
 後悔させてやるッ!!

デニム
「待ってくれ、ヴァイスッ!!

→Next map is "The Mount Weobley"
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■ウェオブリ山  リーダーなし (ドラゴン等) 所属:その他

デニム
「ライムまでは被害を最小限にしたい。
 みんな、用心するんだッ!!


デニム<戦闘終了時>
「これからが本番だ。
 よし、進むぞッ!!

→Next map is "Lyme"
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■古都ライム  リーダーなし (バクラム兵) 所属:バクラム・ヴァレリア国

暗黒騎士バールゼフォン
「自分が何をしているのか、
 わかっているんだろうな!?

ロンウェー公爵
「わかっているとも。
 貴様は大事な人質だ。
「もっとも、人質がランスロットではなく
 ナンバー2の貴様になったのは
 誤算だったがな。

暗黒騎士バールゼフォン
「いいや、わかっておらん。この会見の
 意味を何もわかっておらんッ!
「よいか、我々ロスローリアンは
 貴公ら解放軍に、この島の統治を
 委ねようとしていたのだ。
「この島の覇権を手にするチャンスを
 貴公はむざむざ捨ててしまった。
 愚か者めッ!!

ロンウェー公爵
「黙れッ! 勝手なことを言いおって!
 それは貴様らの都合だろうがッ!
「司祭に飽きたら今度は我らか?
 ふん、ローディスの力なんぞ借りずとも
 司祭を倒してみせるわッ!
「レオナール。
 デニムに命令を。

騎士レオナール
「ハッ。
「待機しているデニム殿に
 準備が整ったことを知らせろ。
 よいか、やつらに気取られるなよ。

解放軍騎士
「承知いたしました。

暗黒騎士バールゼフォン
「…どうやって兵を配置したというのだ?
 いったい、いつの間に??

ロンウェー公爵
「その油断がいけないのだよ。
 わっはっはっはっは。

暗黒騎士バールゼフォン
「くっ…、後悔することになるぞ!

ロンウェー公爵
「我らのことより、自分のことを
 心配したらどうかな…?
「もちろん、今は殺しはせんよ。
 大事な人質だからな。ライムの制圧が
 終わるまで奥で待っていてもらおう。


デニム
「ライムに駐留するバクラム兵に告げる。
 我々はウォルスタ解放軍だ。
「貴君らは我々解放軍の統治領域である
 ライムを侵犯している。武器を捨て
 速やかに立ち退いてもらいたい。

バクラム軍騎士
「そんなバカな!?
 やつらはどこから侵入したんだッ!?

バクラム軍魔術師
「かまうもんかッ! 我々には
 ロスローリアンがついているのだッ!

暗黒騎士オズマ
「おまえは、あの時のッ!!
 よくもッ、よくも弟をッ!!

暗黒騎士
「オズマ様、一大事です!
 バールゼフォン様が…………

暗黒騎士オズマ
「なんだとッ!
 謀られたというのかッ!?

暗黒騎士オズマ
「クッ……。
 戻るぞッ!

デニム
「念のために言っておくが、
 暗黒騎士団の助けはないぞッ。
「おまえたちも見ただろう?
 暗黒騎士が貴君らを見捨てて
 逃げていくのをッ。

バクラム軍騎士
「そういえば、何故ロスローリアンの
 連中は現れないんだ!?

バクラム軍魔術師
「大丈夫だ! 我々だけでも勝てるッ。
「これ以上、ウォルスタのサルどもに
 なめられてたまるかッ!
 いくぞッ!!

デニム
「チッ、聞き分けのないッ!!


デニム<戦闘終了時>
「よし、ライムを取り戻したぞッ!!

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◆ロンウェー公爵の最後

   古都ライムの奪還に成功したのもつかの間。人質に
していた暗黒騎士バールゼフォンの逃亡を許してしま
い、その上、その混乱に乗じて忍び込んできたヴァイ
スにロンウェー公爵を暗殺されてしまう。

解放軍兵士
「報告いたします。
 ライムの解放に成功しました。

騎士レオナール
「よくぞでかした。
「…公爵様、計画どおり
 アルモリカ城に待機している本体に
 フィダック城攻略を命じます。

ロンウェー公爵
「うむ、やつらにスキを与えてはいかん。
 迅速に事を進めるのだ。


暗黒騎士オズマ
「ご無事でございますかッ!?
 バールゼフォン様ッ!!

騎士レオナール
「しまったッ!!

解放軍騎士
「開きませんッ。

騎士レオナール
「退けッ!!

騎士レオナール
「しまった。逃げられたかッ!!

騎士レオナール
「何ッ、まさかッ!?

ヴァイス
「…ケッ。

ロンウェー公爵
「ば、ばかなマネはよさんかッ!
 刃を突きつける相手が違うだろうッ!

ロンウェー公爵
「た、助けてくれッ、レオナール!

ヴァイス
「チッ、厄介なのが来やがった!

騎士レオナール
「やめんかッ、ヴァイスッ!
 いったい何のマネだッ!!

ヴァイス
「うるせー、この裏切り者めーッ!!
 人を…、人を……、うっ。

騎士レオナール
「ヴァイス!? おまえ、ひどい怪我を
 しているじゃないか。
「悪いことは言わん。剣を棄てろ。
 怪我の手当てをしてやるから、
 もうやめるんだッ。ヴァイスッ。

ヴァイス
「…人を道具のように使いやがって…。
 用済みになったらゴミ箱行きかーッ?

ロンウェー公爵
「お、恩赦を出すッ! 命だけは
 た、助けてくれーッ!!

ヴァイス
「…うるせーんだよ。人の耳元で
 でけー声を出すんじゃねぇや……。

ロンウェー公爵
「グホッ!!!!

ヴァイス
「………カチュ……ア……

解放軍騎士
「…ダメです。

騎士レオナール
「な、なんてことだ……。

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◆レオナールのアジ演説

 ロンウェー公爵の死を受け解放軍内では、戦闘継続
派と消極派の間で以後の作戦を巡って言い争いが続い
ていた。そうした中、騎士レオナールは公爵の下で身
につけた指導力を発揮し、一同をまとめることに成功
したのであった。

解放軍魔術師
「…我々にフィダックを落とすことが
 できるのだろうか?

解放軍魔女
「そんなに弱気なことでどうするの?
 すでにサイは投げられたのよ。

解放軍戦士
「しかし、バクラム軍だけならまだしも
 暗黒騎士団を相手に戦い続けるのは…。

解放軍弓使い
「そうよ。公爵様なしで、戦い続ける
 ことなんてできるわけないわ。

解放軍騎士
「ばかなッ。いまさら平和的解決法など
 あるものかッ!

解放軍魔女
「そうよ。やつらの態勢が整う前に
 一気に攻めるべきよッ!

騎士レオナール
「…諸君。
 もめている時ではないはずだ。

騎士レオナール
「公爵の願いは何であったか?
 その志は何であったか?
「諸君らは、それを
 忘れたわけではあるまい…。
「我々は何のために戦ってきたのか?
 ウォルスタ人のためだけか?
 この島を得たいという私欲だけか?
「否、それは断じて違う!
 それだけならばガルガスタンの民は
 我々に従ったりはしない。
「我々の敵は誰か?
 戦ってきた敵は誰か?
「ガルガスタンのバルバトス枢機卿、
 バクラムのブランタ候、
 そして暗黒騎士団…。
「そうだ、やつらは
 民に犠牲を強い、民を虐げる者どもだ。
「やつらを倒さぬかぎり、
 この島に真の平和が訪れることはない!
 やつらを葬らねばならないッ!
「志を忘れてはならない、諸君ッ!
 たとえ死んだとて、その一片の肉も
 一滴の血も無駄にはならない。
「我々は正しいッ! 正義は我々にある!
 我々は正しいがゆえに
 行動せねばならないッ!

解放軍弓使い
「…そうね、我々は人々のためにも
 進まなくちゃいけないんだわ。

解放軍魔術師
「公爵様の死を無駄にしないためにも
 我々は戦いを放棄するわけにはいかん。

解放軍魔女
「レオナール様ッ!
 我らにご命令をッ!!

騎士レオナール
「フィダック城攻略作戦を開始するッ!
「フィダック城は堅固な要塞だが、
 駐留する兵の多くはバクラム兵だ。
 恐れるに足りん。
「問題は暗黒騎士だ。
 やつらに集団で襲いかかられては
 ひとたまりもないだろう。
「そこで、2ヶ所から同時に攻撃し
 やつらの戦力を分散させることにする。
 作戦は以上だ。
「攻撃部隊は私とデニムくんが
 それぞれを指揮する。
 よいな、デニムくん?
「攻撃は、南側と西側の両面から行う。
 どちらから攻撃するかは
 きみに任そう。

→Next map is "Castle Fidach"
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■フィダック城外
Which choose ?

フィダック城西
フィダック城南

◆フィダック城陥落

 態勢の整わないフィダック城を襲撃した解放軍は、
見事、フィダック城を奪取することに成功した。
 そうした中、ロスローリアンの一員となったカチュ
アと対面した騎士レオナールは、カチュアの手によっ
て殺害されてしまう。

暗黒騎士オズマ
「正面を突破されました!
 フィダックはもうダメです。

暗黒騎士バールゼフォン
「なんてことだッ!
 私がついていながらッ!!

暗黒騎士オズマ
「ここは我らにおまかせください。
 バールゼフォン様は一刻も早く城外へ!

暗黒騎士バールゼフォン
「ばかなッ! おめおめと
 逃げられるものかッ!!

暗黒騎士オズマ
「しかし、城外においでの団長には
 警護兵すらいないのですよッ!
「フィダック城のことよりも
 団長の身をお守りくださいッ!!

暗黒騎士バールゼフォン
「そうであった。
 団長を一人にはしてはおけぬ。
「それにあの娘も!!
「すまぬ、オズマ。
 ここは貴公に頼んだぞッ!

暗黒騎士オズマ
「ご安心を。

暗黒騎士バールゼフォン
「オズマ、死ぬなよ。

暗黒騎士オズマ
「あなたこそ。


■フィダック城城内  暗黒騎士オズマ (テンプルコマンド)所属:暗黒騎士団ロスローリアン

騎士レオナール
「…もぬけのからか。
「…ん?

騎士レオナール
「カチュア!!
 どうして、ここに!?

カチュア
「助けにきてくれたのね。
 ありがとう、レオナール!!

騎士レオナール
「ど、どういう…こと…なんだ…?

聞き覚えのある声
「ここにいたのか、カチュア。

騎士レオナール
「き、貴様は……!!!

暗黒騎士ランスロット
「ここは危険だ。撤退するぞ。
 こっちへ来るんだ。

暗黒騎士オズマ
「ここにおいででしたかッ!
 さあ、早く城外へ。

暗黒騎士ランスロット
「無事だったか、オズマ。

暗黒騎士オズマ
「城外でバールゼフォン様が
 お待ちのはずです。

暗黒騎士ランスロット
「うむ、わかった。
 貴公も、残った者を連れて脱出を。

デニム
「姉さんッ!

デニム
「レオナールさんッ!
 しっかりッ! しっかりしてッ!

騎士レオナール
「あと……あとは……き…み……に……

デニム
「レオナールさんッ!!!

暗黒騎士オズマ
「ここは私におまかせください。
 プリンセスを連れて早く城外へッ!

暗黒騎士ランスロット
「貴公もあまり無理をするなよ。
「さあ、行くぞ!


暗黒騎士オズマ
「おまえの相手はこの私だッ!
 今こそ弟の仇をとってやるッ!!

デニム
「姉さんッ!


暗黒騎士オズマ<死亡時>
「……ローディスに栄光あれ。

デニム
「姉さん、どうして……?


あのとき、レオナールが皆に語った言葉…。
どこまで彼の本心だったのだろう?
そして、僕は…

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"手をとりあって"

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