Chapter 3 駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは 犬と豚(A Side) 
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Chapter-3


  駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚  
A Side




バクラム軍によるライム制圧から 4週間…。
バクラム軍は古都ライムを占拠したものの、駐留していたランスロットらとの戦闘によっ て
進軍の停止を必要とするほどの被害を受けていた。
一方、アルモリカ城のロンウェー公爵は日増しに活発化するパルチザンのゲリラ活動や
反ウォルスタを掲げる旧バルバドス派の鎮圧に手間取り、やはり態勢の立て直しを必要と していた。
そのため公爵は、アルモリカ城に大軍を集結させバクラムに睨みを聞かせる一方で、時間 を稼ぐべく
和平工作のための密使を暗黒騎士団に派遣した。
公爵の要請を断ったデニムは地下に潜り公爵打倒の機会をうかがっていた。
しかし、憤懣やるかたない公爵は騎士レオナールにデニム追討の命を発し、
さらに反逆者として再度その首に賞金をかけた。
身辺に危険を感じたデニムは港町アシュトンを離れることを決意する。

<This Side MAP>
(フィダック城)港町アシュトンゾード湿原コリタニ城バハンナ高原(王都ハイム)ブリガンテス城バハンナ高原(アルモリカ城)

<B Side>
コリタニ城→ウェオブリ山→(港町ゴリアテ)→古都ライム→アルモリカ城→ボード砦→ フィダック城・(王都ハイム)
◆アルモリカからの使者

 バクラム軍の侵攻から4週間。フィダック城のロス
ローリアンのもとへ解放軍からの使者がやってきた。
使者として派遣されたヴァイスは、密約を破ったこと
を非難する一方で、暗黒騎士団との関係をさらに密に
するための提案を行う…。

暗黒騎士バ−ルゼフォン
「いい加減にしろ、バルバスッ。
 勝手に動いたのは事実ではないか。
「どのような理由があったにしろ、
 団長の命令なしに行動することは
 禁じられているはずだ。
「しかも、再三にわたり帰還命令を
 無視するとはなにごとぞッ!
 今日まで出頭せんとは、まったく…。

暗黒騎士マルティム
「まったくだぜ。意固地になりやがって。
 反省しろよ、反省を。

暗黒騎士バ−ルゼフォン
「おまえもだ、マルティム。
 軽口をつつしめッ、この調子者め。

暗黒騎士バルバス
「…しかたなかったのだ。司祭殿の
 願いとあれば断ることもできまいよ。

暗黒騎士バ−ルゼフォン
「ウソをつくな!
 司祭殿が我らの主ではないのだぞ。
「貴公は、ゼノビアの聖騎士がライムに
 いることを知り、戦いたくなったのだ。
 そうであろう?

暗黒騎士バルバス
「………。

暗黒騎士ランスロット
「もうよい、バールゼフォン。
 すんでしまったことだ。

暗黒騎士バ−ルゼフォン
「お帰りなさいませ。
 …おお、オズマらもいっしょか。

暗黒騎士ランスロット
「ウォルスタ軍の動きはどうだ?

暗黒騎士バ−ルゼフォン
「公爵より使者が参っております。

暗黒騎士ランスロット
「よし、通せ。

暗黒騎士オズ
「解放軍の使者に、中に入ってもらえ。

ヴァイス
「おやおや、腹黒い騎士さまたちが
 おおぜいでお出迎えとはね。

暗黒騎士バールゼフォン
「無礼であろう!

ヴァイス
「そう、カッカするなよ。
 血圧が上がるぜ、おっさん。
「怒っているのはこっちも同じさ。
 大国の騎士ともあろうお方が
 約束を破るんだからなぁ〜。

暗黒騎士ランスロット
「…ふむ、公爵は
 たいそうご立腹というわけか。
「それで、我々にどうしろと?

ヴァイス
「手をついてあやまってもらおう…
 なんてことは言わねぇよ。
「こちらとしては
 そっちの意志を知りたいだけだ。

暗黒騎士ランスロット
「このまま、アルモリカ城を
 攻めると言ったら…?

ヴァイス
「状況はさらにドロ沼化し、多くの
 民間人の血が流されるだろうね。
「そして、それらを演出したアンタたちは
 本国のお偉いさんやゼノビアの連中の
 笑い者にされるってワケだ。

暗黒騎士バールゼフォン
「小僧、黙って聞いておれば
 いい気になりおって!!

暗黒騎士ランスロット
「我々が中立の立場であることは
 変わらないし、今後もそのつもりだ。

ヴァイス
「ライムでは暗黒騎士が先頭を切って
 戦いに参加したと聞くが…?

暗黒騎士ランスロット
「我々にも手違いというものはある。
 どこにでも暴走する輩はいるものだ。

ヴァイス
「それが本当であることを
 証明してもらいたい。

暗黒騎士ランスロット
「証明だと? …何が望みかね。

ヴァイス
「こちらに提案がある。
 まあ、聞いてくれ……。

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◆姉弟
 ヴァイスがフィダック城で暗黒騎士団と密会してい
るその頃、港町アシュトンでは、剣を棄て戦いのない
地へ逃れようというカチュアと、人々のために戦いた
いというデニムの間で口論が続いていた。

<A>カノープスがいる場合
<B>カノープスがいない場合

■港町アシュトン  滅紫のガノン (バーサーカー)所 属:賞金稼ぎ

滅紫のガノン
「おめぇが、デニムか!
 ずいぶん捜したぜぇ〜。
「おめぇの首はこのガノンさまが
 いただいた。うらむなよ、小僧ッ!

滅紫のガノン<死亡時>
「なるほど…、解放軍の
 手に負えねぇわけだ……。ぐふっ…。

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■ゾード湿原  景仰のフェルナトーレ  (ナイト)所属:ウォルスタ解放軍

景仰のフェルナトーレ
「おまえはゴリアテのデニム!
 こんな所で出会うとは驚きだ。
「賞金稼ぎに追い立てられて
 この島から逃げ出していると
 思っていたぜ。
「ヴァイスには申し訳ないが、
 この私がおまえに引導を渡してやろう。
 さあ、かかってこいッ!!


景仰のフェルナトーレ<死亡時>
「…裏切り者の手にかかって
 死ぬのか……。く、くそっ……。

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■コリタニ城城門前  障碍のジルドア  (セイレーン)所属:ガルガスタン王国

障碍のジルドア
「解放軍の対応がここまで素早いとはッ!
「ディダーロらはまだ戻ってこないのか?
 誰でもよいから兵士をまわすよう
 ザエボス様にお伝えするのだッ。

障碍のジルドア
「猊下の仇はこの私がとるッ!
 皆の者、進めーッ!!


障碍のジルドア<死亡時>
「バルバトス猊下…、
 も、申し訳ございません……。


■コリタニ城城内  騎士ザエボス (ナイト)所属:ガ ルガスタン王国

騎士ザエボス
「貴様はゴリアテのデニム!
 ジルドアを殺ったのは貴様なのか!
「解放軍に追われている身だとばかり
 思っていたが、それはバルマムッサの
 ように我々を欺くためだったのか?

デニム
「人聞きの悪いことを言うなッ。
 僕は解放軍の人間じゃない!
「私利私欲のために民族紛争を利用する
 公爵や枢機卿といっしょにするのは
 やめてくれッ!

騎士ザエボス
「他人のために戦うとぬかすかッ!
 正義ヅラした偽善者めッ!
「そう言って、何人の人間を殺した?
 貴様の手も血で汚れていよう。
 所詮、俺も貴様も同じ穴のムジナだ。

デニム
「おまえのようなヤツがいるからッ!!


騎士ザエボス<退却時>
「くっ…、貴様ごとき若造に!
「コリタニ城は貴様にくれてやるッ!
 この代償は高くつくぞッ!

デニム
「待てッ! ザエボスッ!!


◆ザエボスの行方
 コリタニ城の戦いに敗れた旧ガルガスタン軍の騎士
ザエボスの逃亡先が捕虜の情報から判明した。逃亡先
と共にザエボスの恐ろしい計画も…。

デニム
「…ザエボスの逃げた先は
 ブリガンテス城に間違いないんだね?

捕虜
「ああ、確かだ。

デニム
「ブリガンテス城はこの戦乱で主を失い、
 今は誰も住んでいないと聞いているが?

捕虜
「いや、コリタニ城を攻めるのと同時に
 別働隊があの城を占拠したはずだ。
「そもそも、コリタニ城を占拠したのは
 解放軍をおびき寄せるための
 エサだったんだ。
「コリタニ城にはあらかじめトラップを
 仕掛けておき、やってきた解放軍は
 そのトラップにはまる…。
「その上で、ブリガンテス城の本隊が
 解放軍に襲い掛かるという
 作戦だったんだがね…。
「すべてはきみの登場によって
 狂ってしまったというわけだ。
 フフフ…。

デニム
「…なぜ、きみはそこまでの情報を
 僕に教えてくれるんだ?

捕虜
「俺はザエボスと違って『あきらめ』の
 いい方なのさ。それに…。

デニム
「それに?

捕虜
「ブリガンテス城には俺たちの仲間だけ
 じゃなくて、難民が大勢いるんだ。
「正確には、枢機卿の粛正を恐れた
 穏健派のやつらだけどな。ザエボスは
 やつらを人質にするつもりなのさ。
「たとえ解放軍が人質と認めなくとも、
 『見せしめ』として処刑するつもり
 なんだよ、ザエボスは。

デニム
「なんだって!?
 なんてひどいことを…。

捕虜
「さすがに俺は、そこまでできんよ。
 それに、疲れたしな…。

デニム
「貴重な情報をありがとう。
 僕はブリガンテス城へ行くよ。

捕虜
「…そうかい。きみはつくづく
 お人好しなんだな。

デニム
「………。

捕虜
「…きみみたいな人間がいるとは
 思わなかったよ。
「…もっと早く会いたかったぜ。


◆二人きりの姉弟
   港町ゴリアテへ戻ろうとするカチュアを説得しよう
としたが、カチュアは聞く耳も持たずただ拒否するの
みだった。そして、行方不明になっている父親・プラ
ンシー神父の重大な秘密を打ち明ける…。


デニム
「姉さんッ!
 待って、姉さんッ!

カチュア
「私に何か用かしら? 英雄さん。

デニム
「…まだ、怒っているのかい?

カチュア
「……用がないなら、行くわよ。

デニム
「ゴリアテへ戻るって、本気なのかい?

カチュア
「…そうよ。本気よ。
 あなたは戦いを続ければいいわ。


<選択1>僕を置いていくのかい ?
<選択2>姉さんは勝手すぎるよ

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■バハンナ高原  リーダーなし (ド ラゴン等)所属:不明

デニム
「…寒いな。
「こんなところに敵が潜んでいるとも
 思えないが、戦闘になったら厄介だ。
 ブリガンテス城へ急ごう!

デニム
「こんなところにドラゴンがいるのか!


デニム<戦闘終了時>
「よし、ブリガンテス城へ進むぞッ!!

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◆ハイム城の司祭ブランタ
 コリタニ城陥落の知らせが王都ハイムの司祭ブラン
タの下へ届いた。監視役として派遣された暗黒騎士ヴ
ォラックの反対を押し切って、ブランタはアルモリカ
攻略の命令を下す。そこへ解放軍の使者と名乗る男が
あらわれた…。


司祭ブランタ
「それはまことか?

バクラム軍騎士
「はい、コリタニ城を占拠したのは
 アルモリカ軍ではございません。

司祭ブランタ
「ならば、ロンウェーはコリタニ城へ
 兵力を向けねばならんな。
「その兵はアルモリカに集結させた者の
 中からとなろう。
「しかも相手がゴリアテの英雄となると、
 対等に戦えるのは騎士団長の
 レオナールぐらいか。

バクラム軍騎士
「御意にござります。

司祭ブランタ
「ふむ…、そうか……。
「よし、このハイムから三個大隊を
 連れていくがよい。

バクラム軍騎士
「ハッ、ただちに。

暗黒騎士ヴォラック
「猊下、お待ちください。

司祭ブランタ
「……。

暗黒騎士ヴォラック
「我が主との約束を忘れたわけでは
 ございますまい?

司祭ブランタ
「……。

暗黒騎士ヴォラック
「勝手な行動はくれぐれも謹んで
 いただかないと。

司祭ブランタ
「『約束』だと?
「ヴァレリアの支配者となるまで
 如何なる助力をも惜しまぬ…、そう
 約束したのは貴公らではないかッ!
「その約束は未だ果たされておらんぞ!
 なのに、このわしに貴公らの
 『約束』のみを押しつけるというのか!

暗黒騎士ヴォラック
「お怒りをお鎮めくださいませ。
「アルモリカ軍との間で事を起こさぬのは
 それなりの腹案があってのこと。
 今しばらくの辛抱でございます。

司祭ブランタ
「ええいッ、構わぬッ!
 行って、命令を伝えよッ!!

バクラム軍騎士
「ハッ

暗黒騎士ヴォラック
「猊下、我らを敵にまわす
 おつもりかッ?

バクラム軍兵士
「猊下、アルモリカ軍から
 使者と名乗る者が!

司祭ブランタ
「使者だと!?

ヴァイス
「やれやれ、やっと着いたぜ。
 …あんたが司祭様かい?

暗黒騎士ヴォラック
「何をしておるッ!
 猊下をお守りするのだッ!!

ヴァイス
「おいおい、待ってくれよ。
 話も聞かずに殺そうって言うのかい?

司祭ブランタ
「子供なのに、よい度胸をしているな。
 …話してみよ。

ヴァイス
「さすが、司祭様は話がわかる。
 耳寄りな情報を持ってきたんだぜ。

暗黒騎士ヴォラック
「アルモリカ軍の使者ではなかったのか?
 何者だ、おまえは?

ヴァイス
「解放軍のモンには違いないがね…。
「なあ、司祭様。
 このオッサンをはずしてくれないか?
 ヨソモンには聞かれたくないんだ。

司祭ブランタ
「わっはっはっはっは。
 本当によい度胸をしておるわ。
「…というわけだ。
 席を外してもらおうか、
 ローディスの騎士よ。

司祭ブランタ
「さあ、話せ。

ヴァイス
「実は……。

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■ブリガンテス城外 Which choose ?

ブリガンテス城南
ブリガンテス城西


■ブリガンテス城城内  騎士ザエボス (ナイト)所属 :ガルガスタン王国

騎士ザエボス
「遅かったな、デニム。
 待っていたよ。
「英雄と呼ばれた貴様がなぜ、解放軍に
 追われているのか、やっとわかったよ。
 公爵は貴様のことが嫌いなのさ。
「貴様のように手を汚さず、
 きれいごとばかりを語り、
 美味しいところだけを盗む…。
「汚い仕事は他人まかせで、
 理想や正義をちらつかせる…。
 それが貴様だ。
「いずれ民衆は、公爵を見限り、
 貴様を支持するようになるだろう。
 公爵より『汚れていない』からな。
「しかし、それもつかの間だ。
 どうせ、貴様もそのうちに
 『汚れる』さ。くっくっくっ。
「さあ、おしゃべりはここまでだ…。


騎士ザエボス<死亡時>
「この城の…裏切り者どもは…
 救世主を求めている…
「やつらだけじゃない…
 この島のやつらは皆、そうだ…
 民衆とはそうしたもんだ…
「貴様は…救世主になれるのか……?
 救世主ヅラした偽善者に……
 ふふ…、なれるんだろうな……

デニム
「………。


◆決意
 枢機卿の悪夢をひきずった旧ガルガスタン軍の生き
残りは極寒のブリガンテス城でその野望と共についえ
た。ブリガンテス城で生活をしていたガルガスタン人
の難民を前に、デニムはその決意を語る。

ガルガスタン人の老人
「ありがとう。あんたは命の恩人だ。
 皆に代わり礼を言わせてもらうよ。
「しかし、ウォルスタ人のあんたが何故、
 ガルガスタン人のわしらを
 助けてくれたんだね?
「まして、あんたは解放軍の一員として
 バルマムッサの虐殺に関わったと
 聞いているが…?

デニム
「信じてもらうしかありませんが、
 僕は無実です。
「確かにあの場に僕はいました。
 しかし、あの作戦が虐殺を目的とした
 ものだと気づいたとき、
「解放軍から離れることを決めたんです。
 その結果、虐殺の首謀者として汚名を
 着せられ、追われる身となりました。

ガルガスタン人の老人
「ふむ………。

デニム
「そのとき、僕は気づきました。
 本当の敵は他にいるってことを。
「父祖の代から続くウォルスタと
 ガルガスタンの争いなんて
 本当はないんですよ。
「いつの時代も、枢機卿や公爵のような
 権力を求める人々が、民族紛争を
 利用していただけなんです。
「憎むべき相手はガルガスタン人という
 民族ではなく、それを利用する
 一部の権力者たちなんです。

ガルガスタン人の老人
「しかし、あんたは組織のリーダーだ。
「枢機卿や公爵らがしてきたように
 自分の理想のためにそうした手段を
 採らねばならぬこともあるだろう。
「そのとき、あんたはどうするね?

デニム
「同じ道を歩むくらいなら
 自分の命を捨てましょう。

ガルガスタン人の老人
「…あんたは若い。若さから来る言葉かも
 しれんが、わしはあんたを信じるよ。

デニム
「ありがとう。

ガルガスタン人の若者
「デニムさん、大変です!
 コリタニ城が解放軍の手に落ちました!

デニム
「そうか、解放軍がやってきたか。
「僕はこれまで解放軍を倒そうと思って
 戦うことはなかった…。
 しかし、今度は違う。
「僕は公爵を倒すために、
 ヴァレリアの未来を取り戻すために、
 自らの意志で彼らと戦うッ!

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■バハンナ高原  怒りのモディリアーニ (ソーサーラー) 所属:ウォルスタ解放軍

「いたぞッ!
 あそこだッ! 追えーッ!!

追われている男
「…ムッ?
 しまった、先回りされたか!?

デニム
「…ん? 誰かが解放軍に
 追われているのか?

怒りのモディリアーニ
「あれはゴリアテのデニム!
「怪しい剣士を追っていたら
 こんなところで
 デニムに会えるとは!
「丁度いい。
 ここをあやつの墓場にしてくれるわ!  進めッ!!


追われていた男<死亡時>
「…ここが、オレの死に場所なのか。
 せめて、あいつに……ぐふっ!


怒りのモディリアーニ<死亡時>
「う、裏切り者の分際で…!


追われていた男
「助けてくれてありがとう。
 きみたちは何者だ?

デニム
「僕は神竜騎士団のリーダー、
 デニム・パウエルです。

追われていた男
「ほぅ。きみがゴリアテの若き英雄と
 呼ばれている戦士か…。
「私の名はハボリム・ヴァ…、
 ハボリム・ヴァンダムだ。

デニム
「どうして、こんなところに?

剣聖ハボリム
「きみらが暗黒騎士団と戦っている
 という話を聞いてね。
「私もきみらと一緒に戦いたいのさ。

デニム
「…暗黒騎士団に恨みでも?

剣聖ハボリム
「そうだな、色々あるが…。
「たとえば、この私から『光』を
 奪ったのはヤツラだと言ったら?

デニム
「………。

剣聖ハボリム
「目は見えぬが、剣技には自信がある。
「私をきみの仲間に加えてくれないか?
 きみの足手まといになるようなら
 捨ててもらってもかまわないから。

<選択1>「こちらこそ歓迎しま す。
<選択2>「残念ですがお断りし ます。

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 ◆ロンウェーの策略
 フィダック城へ使者として派遣されていたヴァイス
がアルモリカ城へ戻ってきた。バクラム軍との全面戦
争の前に暗黒騎士団と『非干渉条約』を再度、結ぼう
というのである。

ロンウェー公爵
「なるほど、タルタロス卿はこちらの
 提案に従うのだな。

ヴァイス
「ええ。場所はライムの古い教会で。
 日時はこちらが指定するようにと。
「それから、護衛はそれぞれ3名まで
 という条件も飲むそうです。

ロンウェー公爵
「大義であった、ヴァイス。
 使者の任をよく果たしてくれた。
ヴァイス
「これで暗黒騎士団を気にせずに
 バクラムのやつらと戦えますね。

解放軍騎士
「公爵様。
 奴等を信じてよいのでしょうか?

ヴァイス
「なんだとッ、オレの…… ゴホン!
 私の言うことが信じられないと?

ロンウェー公爵
「止めんか、二人とも。
「皆の心配する気持ちもわかるが、
 私は信じてよいと思う。
「暗黒騎士団にしてみれば、言うことさえ
 聞けば、バクラムだろうが我々だろうが
 どちらでもよいのではないか?
「ガルガスタン軍の脅威が失せた以上、
 バクラムが我々に勝てないことを
 やつらは知っておる。
「つまり、我々と組んだ方が
 有益であることを
 やつらは知っておるのだよ。

ヴァイス
「公爵様のおっしゃるとおりだ。

ロンウェー公爵
「…ブランタを倒すまでの間だ。
「この島の覇権さえ手にすれば
 暗黒騎士団を追い出すことなど
 造作もないことだ…。

ヴァイス
「……。

ロンウェー公爵
「さて、ヴァイス。
「帰ったばかりですまぬが
 会見の日取りについての書簡を
 再度、タルタロス卿へ届けてくれ。
「それで日取りなのだが……。

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