Chapter 2 誰も僕を責めることはできない (B Side) 
 TOPタクティクスオウガデータベースScript > Chapter 2 Lルート(後半)▲ A Sideへ戻る

Chapter-2


 誰も僕を責めることはできない 
B Side




<A Side>

バルマムッサの町ゾード湿原港町アシュトンクァトリガ砦タインマウスの丘アルモリカ城

<This Side MAP>

ゴルボルザ平原古都ライムアルモリカ城

■ゴルボルザ平原 祈りのガズン(ニンジャ) 所属:ネオ・ウォルスタ解放同盟

祈りのガズン
「…? き、貴様はゴリアテの英雄と
 おだてられているサル山のボスか?
「ふふん…、解放軍を抜ける意志のある
 ヤツをさがしていたんだが、
 貴様は抜けたりはせんよなぁ。

デニム
「おまえは…、そうか、おまえたちは
 ネオ・ウォルスタ解放同盟の連中だな。

祈りのガズン
「そうだ。いつかは戦うことになると
 思っていたが、それが今日だとはな。

祈りのガズン 「みんな、よく聞いてくれ。
 あいつがデニムだ。
「バルマムッサの同胞を家畜のように
 殺した張本人だ。理想を捨て
 己の野望のみに生きる哀れな男さ。
「いいか、我らは理想のために
 命を投げ出すことを恐れはしない。
 その勇気をヤツに見せてやるんだッ!

祈りのガズン<死亡時>
「こ、公爵にシッポを振る犬め・・・。

→Next map is "Lyme"
▲ GO TOP 

◆公爵暗殺の企て

 古都ライムでは騎士レオナールが待っていた。失墜
した公爵の指導力と解放軍の未来を憂慮していたレオ
ナールは公爵暗殺の企てを持ちかけた。反対するカチ
ュアを無視し、デニムはそれを承諾した。

カチュア
「待って、デニム。
 そんなに急がなくたっていいじゃない。

デニム
「ランスロットさんがいるんだ、姉さん。
 さあ、早く。

カチュア
「ねぇ、ちょっと待ってよッ。
 んもう!


デニム
「…どうして、あなたがここに?
 ランスロットさんは…?

騎士レオナール
「聖騎士殿には席をはずしてもらった。
 きみと内密に話をしたかったんでね。

カチュア
「内密な…話?

騎士レオナール
「ああ、きわめて重要な話だ。

騎士レオナール
「ウォルスタ解放軍は壊滅の危機にある。
 スウォンジーで多くの同士が死に、
「そして、今、前線から多くの戦士たちが
 解放軍から去っていこうとしている。
 その原因はなんだと思う?

デニム
「………。

騎士レオナール
「指導力の欠如だ。

騎士レオナール
「スウォンジーの森で我々が敗れたのは、
 戦いを始めるのが早すぎたからだ。
「敵の戦力が十分に分散されない状態で
 解放軍は動き出してしまった。
 もう少し待っていれば…。

騎士レオナール
「そして、我々はまた
 過ちを犯そうとしている。

騎士レオナール
「ロスローリアンの軍門にくだるなど、
 死んでいった者が納得するはずもない。

騎士レオナール
「そうは思わないか?
 …私は愛想が尽きた。
「このままではガルガスタンを
 倒すどころの話ではない。
 内部崩壊してしまうだけだ…

騎士レオナール
「解放軍には新たな指導者が必要だ。
 きみという指導者がッ!!

デニム
「レオナール、まさかッ!?

騎士レオナール
「もう公爵の役目は終わったんだ。
 あとは我々が幕引きをするだけだ。

カチュア
「ばかなことを! レオナール、
 自分で何を言っているかわかってるの!

騎士レオナール
「私は理解しているよ、カチュア。
 …きみの弟もよくわかっているさ。

カチュア
「冗談でしょ? あれだけ尊敬していた
 公爵を殺そうだなんて…、ウソでしょ?

デニム
「姉さん…、レオナールの言うとおりだ。
 このままでは解放軍はダメになる。
「それでは、何のためにバルマムッサの
 人たちを犠牲にしたのか、
 わからなくなってしまう。
「是が非でもこの戦いには
 勝たなきゃいけないんだ。
 でも、公爵にはもう無理なんだよ。

騎士レオナール
「公爵の指導力はすでに地に落ちている。
 カリスマ性も失ってしまった。
「しかし、きみはどうだ?
 きみには実績がある。信用もある。
 なにより若さがあるッ。
「そうだ、きみなら輝かしい未来を
 手にできると皆は思っている。
 新たな指導者はきみしかいない!

カチュア
「ばかなことを言わないでッ!
 そんなこと、できるわけないじゃない!

騎士レオナール
「彼にはその資格があるッ!
 …そうだろう? デニムッ。

<選択1>ああ…、それは僕の役目だ。
<選択2>…僕に公爵の代わりは無理だよ。


■古都ライム ヴァイス(ナイト) 所属:ネオ・ウォルスタ解放同盟

ヴァイス
「…久しぶりだな。こんなところで
 おまえと会えるなんて思わなかったぜ。

デニム
「ヴァイスッ、どうしてこの町に…?

ヴァイス
「聖騎士の助力を得るために訪れたのだが
 あいにく留守のようでな。

アロセ−ル
「ヴァイス様ッ、ご命令をッ!!

ヴァイス
「やめておけ、アロセール。
 貴重な戦力を失うわけにはいかない。

アロセ−ル
「しかし、こいつらは解放軍の中核を成す
 兵士たち。今、ここで叩いておけば…。

ヴァイス
「そういってガズンは死んだんだぞ。
 勝手な行動をとるんじゃないッ。

カチュア
「アロセール、どうしてここに?
 ヴァイス…あなたが、まさか!?

ヴァイス
「心配するな、カチュア。
 オレたちの敵はおまえらじゃない。

アロセ−ル
「私は許さないッ! 今度こそ
 兄の仇をとってやるッ!!


アロセール
「権力の亡者めッ。
 わたしが引導を渡してやるッ!

ヴァイス
「チッ…、こんなところで戦闘を!
 アロセールめ、あれほど言ったのにッ。
ヴァイス
「兵をひけッ、デニム!
 オレたちが戦って何の意味がある?
「オレの敵はおまえじゃない。
 おまえを背後から操っている
 公爵が本当の敵なんだッ!
「やつが目指しているのは
 ウォルスタ人の解放なんかじゃない。
 自分の王国の建設だ。
「そのためなら同胞を犠牲にすることさえ
 いとわない。そもそも民族の対立だって
 あいつが仕組んだモノなんだ。
「そうさ、オレたちの敵は
 民の意志を無視し、民を道具として
 使おうとするヤツラなんだッ。

デニム
「ヴァイス、おまえの言っていることは
 ただのきれいごとさ。
「言うだけなら、誰だって言える。でも、
 本当に大事なことは言葉よりも行動だ。
 現実から逃げたおまえに何がわかる!

ヴァイス
「オレが逃げただと? ばかなッ!
 逃げたのはおまえさッ!
「努力することをせずに、
 現実に妥協してしまったのは
 デニム、おまえだぞ。
「たとえそれが無駄だとわかっていても
 人は前進することをやめてはならない。
 本当の変革とはそういうもんだ。
「なのに、おまえは放棄してしまった。
 大切な夢や理想を、目先の利益のために
 棄ててしまったんだッ!

デニム
「それは違うッ!
 僕は理想を棄ててなんかいないぞ!
「一足飛びに理想を実現できるものかッ。
 現実は少しずつしか変わらないんだ。
できることからやるしかないだろ!
「なのにヴァイス、きみは現実を無視し、
 急速な変革を押しつけようとしている。
 それは民が望んだものか?
「きみのやり方は間違っている。
 あせるなッ、時を待てッ!
 少しずつ変えていけばいいんだッ!!

ヴァイス
「…残念だぜ。おまえなら
 わかってくれると思っていたがな。


アロセール<死亡時>
「…ああ、兄さん、ごめん、
 仇を…討てなかった…

ヴァイス<退却時>
「くそ…、歯がたたん。
 ここはひとまず退却だ。
「ん!? なんのさわぎだ?



◆ライム炎上

 ウォルスタ解放軍とガルガスタン軍の弱体化を受け
バクラム軍が侵攻を開始した。南下作戦のターゲット
は古都ライム。ライムに駐留していたゼノビアの聖騎
士たちのと戦闘が始まった。

暗黒騎士バルバス
「よしッ、進めーッ!」

聖騎士ランスロット
「やめろッ! これが貴公らローディスの
 やり方なのかーッ!

暗黒騎士バルバス
「それはゼノビアの紋章ッ!!
 おまえが聖騎士ランスロットか!
「会いたかったぞ、ランスロット!
 ハイランドを撃ち破りしその力を
 このオレに見せてみろッ!!

聖騎士ランスロット
「望むところッ!
 わが剣を受けてみよッ!!


ヴァイス
「バクラム軍が侵攻を開始するとはな、
 思いもよらなかったぜ。
「まぁ、これで公爵は終わりってことか。
 足並みのそろわないおまえら解放軍に
 くい止められるわけがないもんな。

デニム
「このままでは終わらせない。
 むざむざバクラムにやられるもんかッ!

ヴァイス
「いい方法でもあるっていうのか。
 わかった、お手並み拝見といこう。
「だけど、時間がないぜ。
 おまえの妙案とやらで解放軍を
 まとめたとしても、間に合うかな?

デニム
「…今度、会うときは本当に敵同士だな。
 それまで死ぬなよ、ヴァイス。

ヴァイス
「そっちこそ、死ぬんじゃねえぞ。 また会おう。


→Next map is "Castle Armorica"
▲ GO TOP 

◆アルモリカ城

解放軍兵士
「こ、公爵様ッ。一大事にございますッ。
 え、英雄殿が謀反をッ!!

ロンウェー公爵
「な、なんだとッ!
 そんなばかなことがッ!!

解放軍兵士
「その数は定かではありませんが、
 この城の手勢では防ぎきれるかどうか。

ロンウェー公爵
「…なんてことだッ!
 あの小僧めッ、ええいッ!

解放軍兵士
「お早めにここを退去なされた方が
 よろしいと思いますが?

ロンウェー公爵
「どこへ逃げろというのだッ!
 ばかものめッ!
「…大丈夫、どうせあの小僧だけだろう。
 なんとしてでも、あの小僧を殺せッ!
 殺すのだッ! 行けッ!!

解放軍兵士
「ハッ。

ロンウェー公爵
「なんてことだ…。飼い犬に咬まれるとは
 このことか。忌々しい小僧めッ。


■アルモリカ城城門前 怒りのモディリアーニ(ソーサーラー) 所属:ウォルスタ解放軍

怒りのモディリアーニ
「この裏切り者ッ! 貴様が寝返ったのは
 枢機卿か、それとも司祭かッ!
「バクラム軍の侵攻が始まり一大事だと
 いうのに、この混乱を利用して
 謀反を起こすとは不届きなヤツめッ!

デニム
「寝返ってなんかいないッ!
 これは解放軍全体の意志だッ!
「皆が解放軍を離れようとしている。
 公爵ではもう無理なんだッ。
 だから僕が立ち上がったんだッ!

怒りのモディリア−ニ
「公爵様の代わりになれると言うかッ。
 天狗になりおってッ! 行けッ!


怒りのモディリア−ニ<死亡時>
「こ、小僧め…、身の程をわきまえろ…!

デニム
「よし、中へ突入するぞ!
 戦意を失った者には手を出すなッ!


■アルモリカ城城内 激昂のアーバイン(テラーナイト) 所属:ウォルスタ解放軍

激昂のアーバイン
「解放軍を裏切った恥知らずな若者よ。
 公爵様から受けた恩を忘れるとは。
「貴様のような輩がいるから、
 いつまでたっても革命が成功せんのだ。
 実になげかわしい。
「よかろう。公爵様よりたまわった
 この大剣で貴様に引導をわたしてやる。
覚悟のほどはよいかなッ! いざッ!

激昂のアーバイン
「くぅ……、わが革命未だ成就せず。
 む、無念だ…。


◆ロンウェー公爵の最期

 アルモリカ城の正面で解放軍同士の戦闘が開始され
た。戦いの最中、城へ帰還した騎士レオナールは、公
爵を暗殺する。ウォルスタの虎と呼ばれた老戦士は、
かつて権勢を誇った自らの居城であっけない最期を迎
えたのである。そして、戦いは新たな局面に…。


解放軍兵士
「公爵様ッ、レオナール様が
 お着きになりましたッ!

ロンウェー公爵
「そ、そうか! レオナールが着いたか。
 これで一安心だ。

騎士レオナール
「公爵様ッ。遅くなりました。
 ご無事でございましたかッ?

ロンウェー公爵
「おおっ、レオナール。よく来てくれた。
 あの小僧が謀反を起こしたのだッ!

騎士レオナール
「…ライムはバクラムの手に落ちました。
 ここに来るのも時間の問題です。

ロンウェー公爵
「な、なんだと…!?


ロンウェー公爵
「レオナール、まさか…、貴様…!

騎士レオナール
「あなたには荷が重すぎたのですよ。
 楽にしてさしあげましょう。


■アルモリカ城城内 騎士レオナール(ナイト) 所属:ウォルスタ解放軍

デニム
「…いいか、抵抗する者でも殺しちゃ
 いけない。城外へ出すだけでいい。

解放軍兵士
「ハッ。


デニム
「レオナール…、公爵は…?

騎士レオナ−ル
「…ああ、計画通りだ。
 きみのおかげだ。

デニム
「そうか…。公爵は死んだか…。

騎士レオナ−ル
「あとは……
 きみたちに死んでもらうだけだッ!

デニム
「レオナールッ! 何をするんだッ!!

騎士レオナ−ル
「…きみは実にうまくやってくれた。
 礼を言うよ。
「あとは、謀反と公爵殺害の罪を被って
 死んでくれれば、解放軍はまとまる。
ありがとう。…今日までありがとう。

デニム
「僕が死ねばすべてがうまくいくのか…?

騎士レオナ−ル
「そうだ。きみがすべての罪を被って
 くれさえすればいい。
「きみは裏切り者とののしられても
 自分の欲と感情を殺し、
 解放軍のために尽くしてくれた。
「しかし、それも今日で終わりだ。
 今日、きみが犠牲になることで
 きみの役目は終わるんだよ。

カチュア
「何、勝手なことを言っているのよ!
 耳を貸しちゃダメッ!
「ヴァイスの言ったとおり、
 レオナールも権力にとりつかれた
 ただの欲深い男なのよッ!

騎士レオナ−ル
「見くびらないでもらいたいッ!
 私を公爵と一緒にしないでくれッ!

カチュア
「立って、デニムッ!
 こんなところで死んでどうするのッ!

騎士レオナ−ル
「すまない…。
 きみのことを忘れはしないぞ。


ヴァイス
「起きろッ、デニムッ!
 オレとの約束を忘れたかッ!

騎士レオナ−ル
「ヴァイス、おまえがどうしてここに?
「…そうか、かつての仲間が集まったか。
 それも一興。
 さあ、かかってこいッ!


騎士レオナ−ル<死亡時>
「ここまでか…。よくやった、
 ゴリアテの英雄よ…。
「さあ、私にとどめをさすんだ…。
 そして、皆にこう言うのだ。
 すべては私の謀りごとだと…な…。

デニム
「あなたは最初からそのつもりで…?

騎士レオナ−ル
「ははは…、そんなことはない…よ。
 きみを殺そうと思ったのは事実だ。
「ただ、きみが死んでも、私が死んでも
 解放軍がまとまるということには…
 かわりがない……。
「これでネオ・ウォルスタ解放同盟を
 取り込むこともできよう…。
 彼らを仲間にするんだ…。
「ヴァイスが言った公爵のような貴族も
 私のような犬も…、もうこの解放軍には
 いないのだから……。
「ああ、とどめをさす必要はなさそうだ。
 目が見えなくなった…。
 身体の感覚も…なくなってきた…。
「強くなったな…、少年よ。
 あとは…
    頼んだ…  ぞ…。


何が正しくて何が間違いなのか、誰にもわからない。
だけど、誰も僕を責めることはできないはずだ。
人は皆、過ちを犯し続ける悲しい生き物なのだから…。

Next chapter is Law route

"欺き欺かれて"

 TOPタクティクスオウガデータベースScript > Chapter 2 Lルート(後半)▲ A Sideへ戻る

End of Chapter 2