デニム
「さ、君のお父上を探しにいこう。お父上がどこへいかれたのか、君には心当 たりがあるかい?
 そうか・・・。

水のオリビア
「・・・父は信仰を失ってしまったのかしら?

デニム
「え・・・?

水のオリビア
「わたし、気づいていたの・・・。大神官といっても、実務の大半は政治色の強いもので決して僧侶ではなかったことを。
 ・・・そして、父自身が望んで自らの手を汚していたことを。

デニム
「・・・・・・・。

水のオリビア
「ブランタとの権力闘争に破れ大神官の地位を奪われた父は、一介の僧侶に戻ったこと、もう手を汚さずにすむ自分を決してよろこんではいなかったわ。
 だから、姉さん達はそんな父を嫌い、去っていってしまった・・・。父は・・・、大神官だった父は、その時既に信仰を失っていたのではないかしら?

デニム
「だとするなら、お父上は信仰を取り戻す為に出て行かれたのでは?

水のオリビア
「え・・・?

デニム
「フィラーハを祭った神殿はハイムだ。しかし、ハイムへ戻ることはできない。

水のオリビア
「でも、あそこ以外にフィラーハの神殿があるなんて聞いたことがないわ。

デニム
「バンハムーバ島に古代の神殿があるって父さんから聞いたことがあるんだ。 とりあえず、そこへいってみよう。

水のオリビア
「わかったわ、デニム。


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