64 Script "Chapter 4" 
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(サラディンがいる場合)

妖術士サラディン
「…これからお話する事は、
 事実では有りません。
「我が師が、暗黒道とそれにより
 得られる力の関係を調べ、
 導き出したものです。

妖術士サラディン
「神は自らのしもべとして、
 無から人を生み出しました。
「その際、全ての要求に応えるべく
 無限の可能性が与えられた。
 …師はそう考えました。
「その証拠に、人間はあらゆる能力
 を伸ばす事が可能です。魔法力等
 がその良い例でしょう。
「…では、人間の力の限界とは?
 究極の強さとか何なのか?
 それを調べて行くうち…
「師は見付けてしまったのです。
 …人に施されし封印を。

マグナス
「…人の…封印?

妖術士サラディン
「神は人を恐れました。神を超える
 “可能性”を恐れました。
「そして…、その“可能性”に、
 封印を施したのです。

妖術士サラディン
「封印が解かれた時、人は人以上の
 力を手にする…。
「…しかし、多くの人は力の解放と
 共に、その心と肉体を冥い感情に
 囚われてしまう。
「人以上の力を手にするには、
 強い精神力をもって、自らの心と
 肉体を制御出来ねばならない。
「…これが、
 我が師の出した結論なのです。

軍師ヒューゴー
「力の解放と共に、
 冥い感情に囚われるですと?

妖術士サラディン
「そう…、それが暗黒道に堕ちた状態
 なのです。
「冥い感情を制御するのは簡単な事では
 ありません。ちょっとした気の緩み、
 ちょっとした出来事をきっかけに、
「人は暗黒道に堕ちてしまうのです。
「その様になってしまったら、
 助ける術は…、もう…。

マグナス
「しかし、どうやって
 その封印を解いたんだ?

妖術士サラディン
「冥い波動を強く発する者は…
「人の内に潜む、冥い感情を引き出す
 と同時に封印を解き、その者を暗黒
 道へと引きずり込むそうです。
「…どうやら中央の陰にも、
 冥い波動を強く発する者達がいる
 ようですな。

マグナス
「冥い波動を…
 強く発する者…?

妖術士サラディン
「魔界の住人です…。
 それもかなりの高位の…

軍師ヒューゴー
「この国を包む混乱、不安、恐怖。
 これらがきっかけとなり…
「多くの人々が、
 暗黒道に堕ちていくじゃろう…。
 どうするマグナス?
「バジリカを抜け、プロカス王と
 魔界の住人が待つ王都へ進むか?
 それとも人々の救出を…
「中央各地の解放を優先するか?
 …選べる道は、二つに一つじゃ。

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