64 Script "Chapter 3" 
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『勇者と冥煌騎士』

 究極の力を求め、バーサ神殿へと急ぐ冥煌騎士
リチャードとボルドウィン。しかし冥煌騎士団の
動きを追っていたゼノビアの勇者、デスティンが
その前に立ち塞がる。



冥煌騎士ボルドウィン
「き、貴様等は…!
 革命軍…、いや…、
「ゼノビアの戦士かッ!

勇者デスティン
「カオスゲートを開いて、
 どうするつもりだ?
「ローディスは魔界の力をも、
 利用する気なのか!?
「そんな力を手にして、
 一体何をしようというのだ!

冥煌騎士リチャード
「…この世界には、
 弱く愚かな者が多すぎる。
「我々が、そいつらをより良く
 管理してやろうと言うのだ。
「強く優れた者の役に立つよう、
 圧倒的な力をもってな…。
「貴様等の様に支配される価値も
 ない者達には、死という名の
 安らぎを与えよう。
「…選ばれし民の理想郷に、
 愚者は必要ない!!

天空のギルバルド
「…それがローディスの
 目的か?
「平和を愛する人々の
 僅かな幸せさえも、
 力で奪おうと言うのだな。

冥煌騎士リチャード
「その様な者達など、どうでも良い。
 全ては選ばれた者の為にある。
「主フィラーハの加護の下、全ての存在は、
 我々の足元に跪く事となる。
 魔界の住人とて同じ事…。
「我々が求めるのは魔の者の持つ力。
 そして、それ以上の力、
 …究極の力だ。
「魔界へと下り、それを手にする!!
 貴様等の相手などしていられん。
 そこをどけッ!

勇者デスティン
「…貴様等の目的を知った以上
 ここを通す訳にはいかない。
「ゼノビアの為、パラティヌスの為、
 貴様達の思い通りにはさせない!!

冥煌騎士リチャード
「…いいだろう。
 私が貴様の相手をしよう。
「デスティンと言ったな…。
 ゼノビアの力がどれ程のものか、
 貴様の腕で試させてもらうッ!


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