Taiga Drama 2005 
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#28 頼朝非情なり

何か物足りないと思ったら、今週は雅ちゃんこと後白河法皇が出ていなかった!

・ナレーションですら触れられない、平家の人的被害確認
 <一の谷の戦いで戦死し、京に首を晒された平家の公達(没年齢)>
 平忠度(40歳)、平経正(34歳)、平通盛(31歳)、
 平清房(25歳くらい)、平清定(25歳くらい)、平経俊(24歳)、
 平敦盛(17歳)、平業盛(15歳)、平知章(15歳)、平師盛(13歳)

・宗盛がめずらしく良い判断をしました。
 重衡と三種の神器の交換をしなかった宗リンはGJ!
 ところであの平家の女性達の悲壮感の無さはなんなんでしょう。
 一門が大勢死んでいて、だからこそ重衡1人のために、
 平家に唯一残った神器を渡すことはできるわけ無いじゃないですか!

・重衡の処遇
 重衡は「三位中将」と名乗ったとおり三位の「公卿」です。
 「公卿」の身柄の処遇は「朝廷」に決定権があるはずなので、
 朝廷に相談なく鎌倉方が勝手に打ち首になんて出来るわけがありません。
 (このすこし後、宗盛が処刑されるが、これは「朝廷の決定」だった)
 但し、平家物語にも重衡が「三種の神器と自分の身柄を交換してほしい」
 という内容の手紙を平家側に出した記述はあるので院の指示のもと、
 「三種の神器」との交換を要求したのでは?

 そして、交渉が決裂しても、朝廷から鎌倉(頼朝)に対して、許可が下りるまでは、
 勝手に処分はできないはず。
 なので梶原景時が遠征軍内部で処分を、というのは変。

・史実では義経はもう二度と鎌倉へは行かないはずです。
 義経が鎌倉に行く話しは完全にウソ。
 このころの義経は一の谷で討ち取った平家の首を晒すことを強硬に主張したはずなのだが…

・巴と約束したのに義高救出に消極的
 なんかねぇ

・大姫と義高
 大姫は義高を逃がそうとするが、すぐに捕まる。
 姫の気持ちも考えて欲しいという政子や、 (本来、ここに居ないはずの)義経は義高の助命を願い出るが
 頼朝としても一度は逃げようとした義高を許せるはずもなく、
 一晩中考えに考えた挙句「飯冨兵部が首、刎ねよ」「義高が首、刎ねよ。」
 非情な決断(?)をする頼朝が良い!中井貴一は流石だ。 断腸の思いが伝わってきた。
 安達盛長も久々に大活躍したし、義高の子役くんも見事だった。
 タイトルは頼朝非情なりとあるが、義高斬首を決定した心情を義経に説明するあたり、
 非情じゃなく、良い兄貴(父親的だが)じゃないか!と思った。
 義経は「源氏(が藤原家、平家に取って代わる)政権」を目指しているのに対し
 頼朝は源氏も平家も関係ない「武士の政権」を目指している。
 どちらかというと頼朝に共感ができる。

・梶原は悪者じゃないと思う
 梶原が頼朝にうったえ続けた内容の中に
 「義経は軍監である自分になんの相談もしない」
 「大切なことを鎌倉に報告しない」
 ということがあります。
 つまり、(梶原目線では)義経の方が何も鎌倉に相談せず
 梶原が何でも鎌倉に報告相談だったというスタンス
 だったと思われます。

・ドラマだからとはいえ、なんかもう無茶苦茶なんですが…
 重衡を鎌倉殿の家来にするというのも当時の常識では不可能。
 官位が三位中将だった重衡の上に従四位の頼朝が立つことはない。


感想

 一の谷の戦いで、先週の終了時にはまだ平家側は損害を把握していなかった
(重衡が捕らえられた事を知らなかった)
 ので、今週にそのあたりをやるのだと思っていたら、
 平家が一門の半分を失うほどの大損害を出した事を完全にスルー!
 必殺!お徳のナレーションすらない!
 原作は時子が主役なんだから、重衡が囚われたことにショックを受ける時子が見たかった。

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