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特別企画:間違っている(と思う)リンクの掟

そもそもWebとは巨大な共有リソースである(であった)。
Web上にあるリソース(日本語で言うと資源、この場合は情報資源)は特定個人の物ではなく、
ウェブリンクによって、みんなで共有する事によって便利になってきたはず。
所が最近、Webサイトは「私個人の物」と勘違いしている人が多いようである。
その証拠がこの「相互リンク」と「無断リンク禁止」である。
今回はリンクについて考えてみた。


私は「相互リンク」という言葉が嫌いである。
まだ多い「相互リンク教徒」からメール。
うちは曹洞宗なので(ほんと)他の宗教は断っているんだけどね。
という冗談は置いておいて、人によってはわざわざ「相互」なる画像まで作ってやっている
日本独特の習慣には、何の意味があるのだろうか?

おそらく、日本人の大好きな中元、歳暮・年賀状・生命保険の勧誘・バレンタインデーの義理チョコ・
携帯電話購入時の「縛り」(厳密にはこれは罰せられます)と同様の「義理」にまつわる物なのだろう。
ともかく、上にも書いたとおり、Webというのは「リソースの共有」に最大の意味があるはずなのだから、
リンクしたい人は勝手に好きなところにリンクすれば良いだけの話のはずではないだろうか?

「相互リンク教徒」の多くは「こちらからリンクしますので、相互リンクしてください」
という決り文句を言ってくる。
つまり私の方からリンクを張ったら、ここへリンクをしてくれる、というシステムらしいのだ。
一応訪ねてみると、そういうサイトに限って、タイトルが「○○のホームページ」であり、コンテンツを見ようとすると、
ご丁寧に「工事中」という画像がお出迎えをしてくれる、要するに「何にもない」サイトがほとんど。
画像を作ってる(拾ってくる)時間があったら、内容作れよ!
もしくは、他のサイトに載っているデータをほぼそのまま掲載していたりする。
そして、初心者に共通する点として、「リンク集を充実させたがる」という傾向がある。
何故リンク集に掛ける情熱をコンテンツを作ることに使わないのだろう。謎である。
とにかく、そういう「ホームページを作る」事が目的であり、内容はどーでもいい、という人に多い宗教らしいのだ。

が、正直言って何時、誰が、何処にリンクを張ろうと自由なのだから、私が何処へどうリンクするかどうかというのは
私の勝手であるはずである。
酷い奴になると「こっちは前からリンクしているんだから僕の所もはって下さい。」 の一文だけのメールを送りつけてくる奴までいる。
もちろんこういうメールは無視である。

とにかく相互リンク教徒を排除しないと本当の意味の「おすすめ」リンク集なんて作っている人は大変だろうな、と思う今日この頃。
と思ったら、世の中には同じ悩みを抱えている人が大勢いるらしく、
お薦めできないサイトの紹介文テンプレート なるフリーウェア(笑)まで存在していた。以下
「○○○さんのページ。○○○ワールドをお楽しみください。」
「○○○さんのページ。○○○パワーが今炸裂!」
「○○○さんのありったけの想い。」
「○○○さんのページ。○○○的ないろいろ。」
「○○○さんのページ。○○○さんの情報にかけては他の追従を許さない!」

これは便利だ!
オウガリンクの他に「義理リンク」というのを作った方が良いかもしれない。

無断リンクは当然と書いたが、フレームを用いて他サイトを自サイトに見せかけているサイトは論外。
あの著作権無視で有名なインプレスですら問題にしていたので、今後法的な問題になる事もあるかもしれない。
ちなみにお米の国では裁判になって賠償金払わされたとのこと。


トップページ以外不許可or無断リンク禁止
何考えているんでしょ。こういう事をいう人は。
不特定多数に見られるのが嫌ならアップロードしなきゃいいのに…。
「世界中リンクフリー」がWebの原則という事を知らない人が多いようで、困ったものです。

無断リンク禁止と言っている人は、「私の知らない所にURLを書かないでね」という意味と理解しますが、
もし、コンテンツが不特定多数に見られると問題がある場合は
「この先に幼児の焼死体画像がありますので注意」など注意書きを書けば良い。
そう書かれているのに勝手に見に行って夜眠れなくなったのは本人が悪い。
(実は私はこれで眠れなくなった事がある…<ばか)
どこかの掲示板で
「トップページ以外にリンクされるとカウンターの値が増えないから(どれくらい見られているのかわからない)困る」
という人がいましたが、それなら、各ページに隠しカウンターをつければ良いだけの事。
それが面倒だからといって、わざわざ時間とお金を掛けて見に来てくれる人に、それを強要するのは如何なものかと思う。

しかも私のように画像とJavaScriptをオフにしてサーフィンしているひねくれた人間の数値は、
ほとんどのカウンターではカウントできないという事も理解していない。

こういう事を言っている人で、Infoseekやgooのロボットを避けている人はまずいないのも謎。
(METAタグやrobots.txtだけじゃ完全に回避する事はできないんですが…)
ロボットタイプのサーチエンジンはページ内のあらゆる場所に彼らの言う「無断リンク」を大量生産しているのに、
Infoseekやgooに講義のメールを出した、という話も聞かない。
また、本当に不許可であれば、アクセスログが吐き出す逆リンクも不許可という事にならないか?
本当に不許可であれば、CGIで許可リンク以外から飛んできた場合は別の場所に飛ばすくらいの処置をした方が良いのではないか?


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りっち〜★ritchie@shootingstar.serio.jp

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