Game Review

グランディア
Grandia


SALE DATEMAKERPLAY TIMEPOINT備考
97/12/ゲームアーツ50h60/100 

私的ゲームアーツRPG評価
技術屋
これです。これこそ「ゲーム アーツ」を表現するにふさわしい、過不足無しなしの言葉です。
具体的には、面白いかどうかに関係なく「すげ〜っ」と感じさせるゲームを作るメーカー。
このメーカーにはにはおもしろいゲームを作る能力が元来欠けています。

そういう自己の特徴を正確に把握していたのであれば、ゲームアーツは
「LUNAR」や「グランディア」を作らなかっただろうし、グランディアの(ゲーム アーツにとって)
セールスの悪さに落胆することもなかったでしょう。
りっち〜★に言わせれば、正直言って、グランディアの(実売数である)40万本だって売れすぎです。
Comment:
サターンで最もきたいされていた(であろう)RPG。
だが、プレイそのものが(りっち〜★にとって)苦痛だったでです。(泣)
でも決して『クソゲー』ではないのです。
ゲームを構成する各パーツは本当によくできてるし、特に3Dのフィールドと2Dキャラとが
しっかりシンクロしています。
スタート地点である、パームの街なんか本当に「すげ〜っ」という感じなのですよ。

だがしかし!!
一つの作品としてトータルで見てみると「なんか、フツー?」という印象しか残らなのですよ。
ターゲット(購買層)を広く取りすぎたためか、万人(とくに低年齢層)に受けるようにストーリーを作ったのでしょうが、
残念なことにサターンユーザーにはそのような低年齢層は少ないのですよ!!(爆)
こんなの、ちょっとリサーチをすれば分かる事だけに、理解に苦しむターゲット設定ですねぇ。

また、当然ちょうど1月前に発売したソウルハッカーズと比べられる運命にあるのですが、
こちらの方がサターンユーザー層にマッチしていただけでなく、ストーリーも断然シャープでクールでした。
開発期間もグランディアの半分。これの後だとナマクラと言われてもしかたがないのでは・・・?
まあ、ソウルハッカーズがサターン一Cool!なRPGなだけに、その直後に出てしまった事は不運ともいえます。
2年前に出ていればこれでも良かったんでしょうけどね・・・。

GOOD:
・相変わらず丁寧な作りと「すげ〜っ」と言わせる技術力。
・小ネタが楽しい。
 ドムとかグフとか「壷がいいのよっ、壷が」(<あんたマ・クベかい!)とか、ガーライル軍のマジックナイトとか・・・
 ゲーム開始最初のセリフは神々の黄昏作戦のロイエンタール(銀英伝)と同じだ(CV:若本規夫なので笑った)
BAD:
・値段が高かった(定価7,800円、後に廉価版がでた)
・戦闘が遅い(アニメオフにできない)
・動作も重い
・話が(社会人には)長すぎる
・会話(声)を入れる場所を間違っているんじゃないかと思う。
 例:スーとの別れのシーンで音声が入らないのに、次のジャスティンとフィーナがいちゃついているシーンでは喋る・・・。
 (あの陳腐な熱血ラブラブストーリーで完全に冷めた)
・時間を延ばすためか、シナリオも同じようなイベントが何回も起こる。
 もっとコンパクトにまとめた方が良かったのでは?
・スカイウォーカーサウンドの名前があるが、別にTHXマスタリングでもない。
 音響だってゼルダ64には負けている。<というかゼルダが素晴らしい!
 ルーカスフィルムの人を呼ぶにはファーストクラスでなければならないというのは映画業界の常識だそうだが、
 それが定価7800円の原因だとしたとしたら・・・イヤだなぁ。

決して悪くはないんだけど100万本売れなかったのは当然でしょう。
現実を見つめて下さいッ!>ゲームアーツ様
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