<かみ砕いたあらすじ>
昔々、ローマという国にマルクス・アウレリウスという立派な皇帝がいたそうな。
(たぶん…いや、絶対に高校の世界史で習っているはず)
彼には、娘一人息子が一人(注:本当はもっといっぱいたが成人した男子は一人)おったが
日頃ボンクラなこの息子に愛想をつかし、将軍であるマキシマスを大層優遇したそうな。
ボンクラ息子は密かに姉に思いを寄せていたが、姉もマキシマスが好きでした。
ボンクラは二人の肉親から愛情を奪ったマキシマスに横恋慕して、父である皇帝を殺し、
マキシマスを妻子共々殺そうとしました。
命からがら助かったマキシマスは家族の待つ家までたどり付いたものの、妻と子供は助かりませんでした。
絶望して倒れてたところを、奴隷狩りにあって奴隷として売られ、
いつのまにか、マキシマスは奴隷として田舎で剣闘士になっていました。
さすがは将軍、実力で勝ちまくり、彼はあっという間に大衆のアイドル♪となりました。
そのころボンクラは皇帝となり、皇帝の威信を見せつけようとローマのコロシアムで
剣闘を無料で解禁して、地方のつわもの達を集めて150日間も試合を続ける事になりました。
そしてついに、マキシマスもコロシアムで戦う為にローマにやってくる事になりました。
マキシマスとボンクラ皇帝の運命や如何に!
<いい加減なかいせつ>
とても「時代劇」を意識した作品だと思います。
マキシマスは前の主君に忠誠をつくす一人赤穂浪士。
戦術に長け、腕力、武術で人を寄せ付けず、
戦地において兵士一人一人の信頼を一身に集める人格者。
妻と息子と故郷をこよなく愛する心優しき男。
ちょっと太めであまり強そうではありませんが(笑)
敵をバッタバッタと相手を倒していく姿は、
なかなかいい感じで、ちょっと格好いいです。
皇帝がコロシアムに立つなんて変だ〜!という声がありますが、
だって、それが史実なんだからしょうがないじゃない!
ボンクラ皇帝ことコンモドゥス(映画は英語読みなのでコモドゥス)帝が
コロシアムで試合を行った事は事実で、左利きだった為か結構強かったらしいです。
もちろん、ズルした可能性もありますが(笑)
邪悪な「皇帝」、小賢しい「元老院」、実直で物語の主人公たる「騎士」と
何気にスターウォーズを意識しているのかも。
いや、スターウォーズの銀河帝国こそがローマ帝国を意識しているしているに違いない。
その証拠にエピソード1に出てくる、元老院の衛兵と、この映画の近衛兵の衣装は
そっくりだったりしますので。
歴史と違う点も多々あるのですが、まあ、日本の時代劇でも、
副将軍がちりめん問屋の隠居だったり(笑)江戸町奉行が遊び人だったり(笑)しますから、
まあいいでしょう。
あと、音楽がハンス・ジマーのせいか、
料理の鉄人を思い出させるシーンが多いです。(爆)
特にファイナルバトルのエレベータで登場するシーン。
美しい・・・とっても美しいです。
最初に映画館で見た時に、一番印象に残った美しいシーンです。
だがしかし
(駄菓子菓子ではない>MS-IME)
・派手な衣装(ボンクラ皇帝と近衛兵のみなさん)
・エレベーターで登場
・逆光
・ハンス・ジマーの曲
とまるで「料理の鉄人」の
「蘇るがいい〜、アイアンシェフッ!」に似てるんです!(笑)
料理の鉄人自体がコロシアム内で料理で対決するという趣旨の番組であり、
また、音楽は映画バックドラフトのサントラ(これもハンス・ジマー)から取っているため、
なんとなく福井アナウンサーの実況が聞こえてきそうな気がした(笑)
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