デニム
『そうですか・・・、その子供たちを連れてアルモリカへ戻りますか・・・。

プレザンス神父
『この子らの両親はどちらもウォルスタ人なのだ・・・。
 平和になったとはいえ、まだ人々の心の中には異民族に対するわだかまりが根強く残っている・・・。
 両親を失ったこの子らをこのままハイムに置いておくのは少々心配でな・・・。

デニム
『皆が平穏に暮せる世界を早く築かねば・・・・・・。

プレザンス神父
『焦ることはない。きみは十分に頑張った。
 人の心を変えるには時間が必要だ。我々は神ではないのだから、一歩ずつ進むしかないよ。

デニム
『神なら実現できるのでしょうか?

プレザンス神父
『・・・奇蹟を求めてはいかん。所詮、奇蹟は幻だ。
 本当の変革は日常の中からのみ、生まれてくるものだ。
 日々の暮らしを大切にできぬ者に奇蹟を語る資格はない・・・。
 ・・・この子たちを見るがいい。
 たしかに戦争によって両親を失ったが、この子たちには未来がある。
 希望という名の未来がな。
 そして、この子たちに未来を与えたのはきみだ。きみが与えたんだ。
 心配するな・・・。きみのまいた種はいずれ花を咲かせ、大きな実を付けるさ。
 その日が来るのを信じようではないか。

デニム
『はい!


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