TOPタクティクスオウガデータベースScript Chapter 2 Cルート アシュトンからの脱出> カノープスがいる

カチュア
「自分を責めても仕方ないわ。
 あなたはがんばったんだから。

デニム
「僕にはどうすることもできなかった。
 彼らを救うことはできなかった。

カチュア
「…ねえ、デニム、
 この島を離れましょう、ね?

デニム
「また、その話しかい。それはできないよ。
 父さんの仇をとるまでは。
「それに、このままにしてはおけない。
 死んでいったバルマムッサの人たちの
 ためにも、戦いを終わらせなくちゃ。

風使いカノープス
「…なんだ、またケンカかい?
 それより、これ見ろよ。

風使いカノープス
「また、賞金が上がっているぜ。
 3万ゴートだ。公爵も焦ってるな。

カチュア
「ひどすぎるわ。これじゃ
 私たちが犯罪者みたいじゃない。

風使いカノープス
「戦争に正義も悪もない。みなが犯罪者とも
 いえるし、犠牲者ともいえる。
「ある意味では、勝者が正義であり、
 敗者が悪ともいえよう。
 それが世の中っていうもんだ。

デニム
「彼らを守ることのできなかった僕は…、
 負けてしまった僕は犯罪者か…。

風使いカノープス
「そう。だから勝つしかない。
 反省はもう十分だ。出かけるぞ。

カチュア
「出かける…って。いったいどこに?

風使いカノープス
「解放軍がバーナム山脈を越えて
 スウォンジーの森に集結している。

デニム
「いよいよか…。今のガルガスタンでは
 解放軍を押し戻すだけの力はない。

風使いカノープス
「ああ、これでバルバトスも終わりだな。
 きみたちウォルスタ人の勝ちさ。

カチュア
「では、私たちはこのまま犯罪者に
 されてしまうのね…。

風使いカノープス
「だから、出かけるのさ。
 この状況をなんとかしなくてはな。
「入手した情報によると、ランスロット
 たちがスウォンジーの森の後方、
 タインマウスの丘にいるらしい。
「解放軍のほとんどが集結している今なら
 あのあたりは手薄になっているはず。
 包囲網を突破できるんじゃないか?

カチュア
「そうよ! 聖騎士様ならきっとお力を
 貸してくださるに決まってるわ。

デニム
「わかりました。ここで、こうしていても
 しかたない。行きましょう。

 ▲ BACK