Chapter 1 僕にその手を汚せというのか (A Side) 
 TOPタクティクスオウガデータベースScript Chapter 1 ヴァレリア島の紛争 > あなた方の力は必要ありません。

デニム
「これは僕らの戦いです。
 あなた方の力は必要ありません。

聖騎士ランスロット
「そうか。では、こう考えてはどうかな?
 我々はこれからアルモリカへ発つ。
「君たちの手助けをするためじゃない。
 我々の信ずるもののために戦うのだ。
 たまたまその場所が一緒なだけ。
「目的が違えど、利害は一致する。
 ならば、とりあえず共同戦線を張ると
 いうのは、どうかな?

ヴァイス
「もういいじゃないか。嫌だって言っても
 このオッサンたちはついてくるぜ。

聖騎士ランスロット
「よし、決まったな。
 では、準備にとりかかるとしよう。


カチュア
「…どうして、姉さんのいうことが
 きけないの。
「…言いたいことはわかるわ。でも、
 私はあなたを失いたくないのよ。
「…考えたくないけど、父さんは
 きっと、死んでるわ。私にはあなたしかいないの…。
「…そう、この世に血を分けた肉親は
 あなただけ。たった二人しかいない
 姉弟なのよ。死なせたくない…。
「…ごめんね。あなたを止められるわけ
 ないのに。でも、約束して。
 姉さんから離れないって。ね?

ヴァイス
「ナニやってんだ?
 みんな待ってるぞ。

ヴァイス
「…あんまり、弟を甘やかすなよ。
 あいつだって男なんだ。

カチュア
「少し黙っていて。弟はあなたみたいに
 血の好きな男じゃないのよ。

ヴァイス
「戦いたくて戦ってるんじゃねぇや。
 犬死にしたくないだけだ、俺は。

カチュア
「あの人たちを当てにしてるくせに、
 偉そうな口をきかないで。

ヴァイス
「あいつらをここへ入れたのは
 カチュアじゃないか! 何を今更…。

カチュア
「利用できそうだから、
 おべっかを使ってるんじゃない。
「あなたみたいに、我を通すだけの
 能無しじゃないの、私は。
 少しは感謝なさいよ。

ヴァイス
「…ケッ。僧侶のくせに人をだましても
 いいのかよ! やってらんねぇぜ。

カチュア
「…私は、もう誰にも
 死んで欲しくないだけよ…。


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