64 Script "Chapter 4" 
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『夢』

 王都ウィニア攻略を前にしたマグナスは、幼き
日の事を夢に見ていた。
ユミルとの出会いの日、騎士を目指した日、そし
て、二人の別れとなった日の事を…



「ユミル王子!

王子ユミル
「あッ、アンキセス。
 …だれ、その子?

堅牢地神アンキセス
「私の息子です。
「…マグナス
 ユミル王子に
 ご挨拶しなさい。

マグナス
「……僕は…



「待ってよーッ!

「…ハハハッ!
 早くこいよ、ユミル!

王子ユミル
「大丈夫ッ!?
 …大丈夫マグナス?

マグナス
「大丈夫だよ、
 …これくらい。

王子ユミル
「でも…
 ほら、血が出てる…。

マグナス
「こんなの平気さ!

王子ユミル
「強いんだね、
 マグナスは…。
「僕も…
 強くなりたいなぁ。

マグナス
「ユミルには無理だよ。
 …弱虫だし、…すぐ泣くし。

王子ユミル
「…そうだッ!
 いい事考えた!
「僕は大きくなったら
 王様になるんだよ。
 だからねー、
「マグナスが
 僕の騎士になれば
 いいんだよ。

マグナス
「僕が騎士に…?


「そう、僕が君の騎士に……



中央貴族
「王子…
 死んでもらうぞッ!!

マグナス
「危ないッ、
 逃げろユミルッ!

中央貴族
「どけッ、小僧ッ!!

王子ユミル
「マグナスッ、
 …大丈夫!?
「…マグナスッ!!

マグナス
「良かった…、ユミル…。
 無事だったんだね…。

王子ユミル
「君のおかげだよマグナス。
 君が僕を守ってくれたから…

マグナス
「違うよ…、ユミル。
 守ったのは父さんだよ…
「僕は…何にも…
 …僕は何も出来なかった。
 ………悔しいよッ
「……くや……いッ……
 …うッうぅ……



王子ユミル
「明日には
 行ってしまうんだね。

マグナス
「…ああ。

王子ユミル
「家を出る必要があったの?
「何も…
 士官学校へ進まなくたって…

マグナス
「母さんはもういない。
「父さんとは…
 一緒に居たくない…。

王子ユミル
「………。

マグナス
「もう、行くよ。

マグナス
「……ユミル…。
 僕は必ず騎士になる。
「そして、君を守りたい…。
 君に相応しい騎士に
 なりたいんだ。
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