64 Script "Chapter 2" 
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第10話 『理想と現実』



マグナス
「どうしたんだ、こんな所で。
 寄り道をしている余裕など…

軍師ヒューゴー
「先行していた者が何者かに
 教われた…。

マグナス
「敵の所属は?
 まさか西部軍か?
 …既にこんな所まで。

軍師ヒューゴー
「西部軍ではない様じゃが、
 我々に敵意を持つ事だけは
 間違いないぞ。


それでは説明を始めるぞ。

今回は、南東に位置する『バルデラの町』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から北西に向かって
約1日の距離にかる『トュアハ砦』じゃ。

この砦の制圧が今作戦の目的となっておる。

偵察部隊からの報告によると、
川の対岸に相当数の敵部隊を確認出来たが、
特別な動きは見せていないということじゃ。

飛行部隊でもない限り、この川を渡るには
2つの橋を利用するしかない。

敵は恐らく、我々が川を渡るのを待って、
攻撃を仕掛けるつもりじゃろう。

敵の正体もわからず、動きも見せぬ以上、
こちらから攻勢に出るしかないのぉ。


軍師ヒューゴー
「気を付けて進むんじゃぞ
 マグナス…。



<交易の地キファ駐留ユニット>
革命軍戦士
「真の革命を目指す者として
 忠告するッ!!
「アンタらと一緒にチンタラ
 やってたんじゃ、革命は
 永遠に成功しねェ。
「…分かるか?
 アンタらは邪魔なんだよ!
 革命軍のお荷物なのさ。
「革命の事を考えるのなら、
 どうすべきか分かるよな?
 …ここで死んでくれッ!

<交易の地キファ>
年輩の女性
「あんた達、こんなところで
 戦を起こさないでくれよ。
「だいたい誰と戦っているんだい?
 演習なら他所でやっとくれよ。
 …まったく。


<宿場町モバーエ>
年輩の男性
「なんだ、またアンタ達かい。
 えッ? 来たのは初めて?
「アンタ達のお仲間が来てたけど?
 …違ったのかなぁ。
 同じ様な旗を掲げてたぜ。


<荒遊の地ブーレム>
酒場の親父
「西へ向かうのなら気をつける事だ。
 あそこはローディスが近い。
「奴らの目も、良く届く。
 ローディス教国が動き出したら、
 いくらアンタ達でもヤバイだろ。


<カルノト>
老人
「ユミル第二王子が、
 西部地方の将軍になったらしいな。
「アンタ達が西に向かうとなれば、
 彼と戦うことになるじゃろう。
 彼はそんなに悪い子とは思えんがな。


<トュアハ砦・ボス戦>
不軌者ナガテ
「お前達、なかなかやるなぁ…
 フレデリックは腰抜けなのにな。
「しかし残念だ。
 どんなに優秀でも、貴様等の様な
 考えでは足枷にしかならん。
「本当に残念だが、全ては革命の為…
 貴様等とはここでお別れだ。

ユニットリーダー(男性)
「なぜ同じ革命軍の者を
 攻撃するんだッ!!
ユニットリーダー(女性)
「どうして同じ革命軍の者を
 攻撃するのッ!!
不軌者ナガテ
「奴の回りくどいやり方には、
 いい加減ムカついているんだ。
「皆が仲良く出来るように…
 なんて夢なんだよ、ユ・メ!
 …実力行使が俺達の信条。
「お前達を打ち破り、
 俺達の、俺達だけの世界を造る!
 …逆らう奴はブッ殺すッ!


(戦闘後)
不軌者ナガテ
「南部解放は革命軍を変えた。
 …前のままだと思うな。
「自由を勝ち取る喜びを、
 戦いに…勝利する喜びを…
 覚えたのさ…。
「フンッ、お前達のやり方で…
 革命軍をまとめられるか…?
 この勢い…抑えられるか?
「我々は…腰抜け集団ではない。
 せいぜい…仲間にも…
 …気を…付けるんだ…な……



『プライド』

 ローディス教国から借り受けたニルダム兵団を
引き連れ、西部に現れた中央騎士レイド。
ユミル王子が何も知らぬ事に気付いたレイドは、
マグナスが革命軍に参加した事を語る。



西部 タルペイア城

中央騎士レイド
「王子、待望の将軍就任、
 おめでとうございます。
「将軍の椅子の座り心地は、
 いかがですか?

王子ユミル
「…今日の用件は何だ。

中央騎士レイド
「ご機嫌優れない様で…。
「今日参った理由は他でも
 ありません。革命軍の鎮圧
 に関する事です。
「アンキセス殿もおいでです
 から、西部軍だけでも十分
 かと思いますが…
「戦場では何が起こるか分か
 りません。そこで強力な
 援軍を連れて参りました。

堅牢地神アンキセス
「我が国の者ではない様だが…
 まさかローディスの…

中央騎士レイド
「流石はアンキセス殿!!
 その通りです。
「…実はローディス教国から
 借り受けたのですよ。

堅牢地神アンキセス
「馬鹿な! ローディスに借り
 を作ると言うのか?
「この戦いはパラティヌス国内
 の問題。全ては我々の手で
 治めるべき事であろう!

中央騎士レイド
「あなたは未だにそんな事を言って
 いるのですかッ!?
「この国の何処にそんな力がある!
 国内の問題? その国を実際に
 動かしているのは誰だッ!?
「…我々はパラティヌスという地域
 に住む、ローディス領民でしかな
 いのですよ。
「革命軍を抑えられなければ、
 この国さえも無くなってしまう。
 …分かっていますね?

中央騎士レイド
「そう言えば、貴公のご子息は
 革命軍に荷担していた筈…
「息子との戦いは気が引けると?
 父親として、息子には優しく
 接したいと…?
「堅牢地神と呼ばれる勇将が、
 戦に消極的となるのも仕方ない
 ことですかな?

王子ユミル
「アンキセスッ、本当か!?
「マグナスが、
 革命軍に参加していると
 いうのか?

中央騎士レイド
「“貴族殺し”のアンキセス殿でも、
 ご子息の反乱という事実は、
「後ろめたいのですかな?
 王子にはキチンとお伝えしなくては
 なりませんねぇ。
「王子。…王子のご友人であられる
 マグナス殿は、先日まで
 南部軍に属しておりましたが…
「現在は革命軍に所属。
 南部制圧戦にも参加していました。

王子ユミル
「嘘だッ!
 でたらめだ!!

中央騎士レイド
「嘘などではありません。
 残念ですが王子…
「彼は私の目の前で、
 敵へと寝返ったのです。
 全て真実なのです。

堅牢地神アンキセス
「レイド殿ッ!!
「…中央の意向は分かりましたが、
 我が軍にもプライドがあります。
 助力を受けたとあっては、
「士気にも影響が出かねません。
 勝手ながら、今回のお話はお断り
 させて頂きます。
「その旨、王にお伝え頂きたい。

中央騎士レイド
「…そこまでおっしゃるのなら
 仕方がありませんな。
「但し、私も革命軍鎮圧を指示
 されている立場上、このまま
 帰る訳にはいきません。
「我々は今後、
 独自に行動させて頂きます。
 …よろしいですな?
「それではユミル王子、
 …これで失礼いたします。

中央騎士レイド
「アンキセス殿、貴公がその
 地位にいられるのは、
「陛下の御慈悲あっての事。
 ゆめゆめお忘れにならぬ
 ように…。
「行くぞッ!!

王子ユミル
「どうしてなんだ、
 …マグナス。
「南部で何が…
 何が起きたというのだ?
 ……なぜ革命軍に…。
「アンキセス、君は知って
 いるのだろう?
 僕がいけないのか?
「何の力も無いから…
 僕にはこの国を変える
 力が無いから……

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