64 Script 

『廃屋での再会』
 反乱分子に捕らえられていたユミル王子と二人
の中央騎士は、マグナスの活躍により事無きを得
た。そんな中、反乱分子の行動に怒りを抑えき
れぬ騎士レイドは、マグナスに部隊に反乱分子の
掃討を命じる。

中央軍の騎士
「何をボーッとしている!
 さっさと縄を解け!


中央軍の騎士
「王子、お怪我は
 ありませんか?

王子ユミル
「大丈夫です、ジール。
 レイドも大丈夫ですか?

中央騎士レイド
「クソッ!
 忌々しい!!

中央騎士レイド
「もっと早く来れなかったのかッ!
 全く南部の連中は……
「何にしても助かった。
 礼を言うぞ、所属を言ってみろ。

マグナス
「南部軍士官候補生
 マグナスです。
「所属は…
 まだ決まってません。

王子ユミル
「マ…、マグナス?
 君は……

中央騎士レイド
「あぁ、所属が決まってないだとぉ?
 お前ら新人か!?

マグナス
「…はい。

中央騎士レイド
「おいおいおい、救出に来たのは
 お前らだけか?
「南部軍は一体何をやっている?
 よし、お前達にチャンスをやる。
 …反乱分子共を潰して来い。

中央騎士レイド
「奴等を皆殺しだ!!

マグナス
「…そこまでする必要が
 あるのでしょうか?

中央騎士レイド
「黙れッ、ヒヨッ子!!
 “する必要”があるんだよ。

中央騎士レイド
「我々に逆らう下級民共は、この国を
 崩壊させる“素”となる。
「国民の生活を脅かし、余計な争いを
 引き起こす。
 …それら混乱の“素”なのだ。
「…愛する国と、国民と、
 そしてそれら全てを守るには
 どうすればいい?
「反乱の芽を摘み取り、
 逆らう事の無意味さを叩き込むッ!
 それが一番なんだよッ!
「…心苦しい事ではあるが、
 止むを得ない事であろう?

マグナス
「………。

中央騎士レイド
「分かったな。
 …皆殺しだッ!!


中央騎士レイド
「おいッ!
 何処へ行く気だ?

中央騎士レイド
「今、言ったばかりだろう?
 反乱分子は皆殺しだと…。

中央騎士レイド
「…ケッ。

王子ユミル
「…なんという事を。

中央騎士ジール
「さぁ王子、
 我々も行きましょう。


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